マヌカハニーの特異な点として、抗菌活性成分である食品メチルグリオキサール(MGO)という成分を含んでいることと、シリング酸メチルという成分も含んでいることです。
このシリング酸メチルは抗酸化作用があり、抗炎症作用もあります。
マヌカハニーのもつ高い抗菌作用と抗酸化作用は、健康面での様々なトラブルに効果があります。
マヌカハニーには下記のような効果・効能があるといわれています。
虫歯、歯周病、口内炎などの口内疾患
口の中にはたくさんの種類の細菌が存在していますが、代表的な虫歯の原因菌であるミュータンス菌に対しても、マヌカハニーは高い抗菌効果があります。
また、歯垢(プラーク)は歯の表面に付着して増殖する細菌のかたまりですが、マヌカハニーにはプラークを減少させる効果があることも明らかになっています。
プラークは歯周病の主要原因だといわれており、マヌカハニーは歯周病の予防にも効果的です。
蜂蜜が口内炎に有効であるということは、民間医療として昔から実践されてきました。
マヌカハニーには抗炎症作用があるシリング酸メチルも含まれており、口内炎の炎症を沈静化して症状の改善に役立ちます。
胃腸の疾患
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は、ヒトなどの胃に生息しているらせん形をした細菌です。
胃の内部は強い酸性であるため、従来は細菌が生息できない環境だと考えられていましたが、その発見以来、さまざまな研究からピロリ菌が胃炎や胃潰瘍などの胃の病気に深く関っていることが明らかにされてきました。
ピロリ菌が胃の粘膜に感染すると炎症が起こります。
感染が長く続くと慢性胃炎となり、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎を引き起こすだけでなく、胃がんなどの発生につながることもあります。
マヌカハニーは、このピロリ菌に対しても殺菌効果を発揮します。
ピロリ菌を除菌するには、抗生物質や胃酸の分泌を抑える薬など3種類の薬を同時に服用する必要があり、副作用も起きることがあります。
しかし、マヌカハニーであれば副作用の心配もしなくていいですし、継続して摂取することで再感染の予防もできます。
また、マヌカハニーの抗酸化作用により、胃潰瘍を予防する効果も期待できます。
風邪、インフルエンザ
古くから蜂蜜には風邪などでのどが痛いときに、症状を和らげる効果があるといわれていました。
普通の蜂蜜に比べて、マヌカハニーは抗菌作用や抗炎症作用が強いため、のどの痛みを引き起こす原因菌やのどの痛み自体に対しての効果が強いといえます。
マヌカハニーにはインフルエンザウイルスの増殖を抑制する働きがあるので、インフルエンザの予防にも期待ができます。
整腸作用
私たちの腸内にはたくさんの細菌が住んでいて、その腸内細菌には、健康に良い効果を与える善玉菌、悪影響を与える悪玉菌、優勢な方の味方になる日和見菌があります。
マヌカハニーは、悪玉菌の増殖は抑制するが、乳酸菌などの善玉菌はむしろ増やして腸内環境を改善する効果があるといわれています。
善玉菌が優位な腸内環境になると、免疫力の向上、ビタミンB群などの合成促進、便秘の症状の改善、発がんリスクの低下といった様々な効果が得られます。
しかし、マヌカハニーによって善玉菌が増える正確な理由は未だに解明されていないようですが、プレバイオティクスとしての効果によって善玉菌の増殖を促進しているのかもしれません。
創傷、火傷
蜂蜜は古くから切り傷などの創傷や火傷の治療に使われてきましたが、科学的にも創傷の治癒を促進することが明らかになっています。
通常の蜂蜜の抗菌成分の1つである過酸化水素は、傷口のカタラーゼ酵素の影響によって分解されやすくなりますが、マヌカハニー特有の抗菌成分である食品メチルグリオキサールは分解されないので、雑菌の繁殖をより抑えることが可能です。
マヌカハニーは医療の現場でも使用されており、創傷の患者などに成果をあげています。
また、マヌカハニーはニキビに対しても有効です。ニキビの原因菌であるアクネ菌に対する抗菌作用や抗炎症作用、毛穴にたまった皮脂を取り除くなどクレンジング作用が期待できます。
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