マヌカハニーのボトルには、「UMF」「MGO」などのマークと数値が記載されていますが、これらは抗菌活性力を表しています。この数値には、抗菌効果を数値(アクティブ値)にしたものと、抗菌成分であるメチルグリオキサールの含有量を示したものとがあります。
それぞれのマークによって数値が示すものが異なるので単純に比較はできませんが、どのマークも基本的に数値が大きいほど抗菌力が高くなります。
ここでは、マヌカハニーの規格についてご紹介していきます。
UMF
UMFはマヌカハニーの抗菌作用の効力をはじめて示した規格で、その蜂蜜と同程度の抗菌効果を持つ消毒用フェノールの濃度で表されています。
この時点では、まだマヌカハニー特有の抗菌成分が何なのか明らかになっていなかったために、この特殊な成分は「マヌカ独特な要素」を意味するユニーク・マヌカ・ファクター(UMF)と呼ばれてきました。
UMFの等級検査は、通常の蜂蜜にも含まれる抗菌成分である過酸化水素を取り除いた後、UMFのみの抗菌活性力をテストしています。
例えばUMF10+であれば、10%フェノール溶液と同じ抗菌効果があることを意味しています。ですから、数値が大きい方が抗菌効果は高くなり、希少性も高くなります。
消毒用フェノールの濃度は、一般的に皮膚等の消毒で1.5~2%、医療用具等で2~5%の濃度で用いられますので、UMF10+の抗菌力の高さが窺えます
UMFブランドは、ニュージーランドの検査機関であるUMF協会の認定を受けたものだけが表示できます。
協会ではマヌカハニーの適正なUMF表示や収穫量に対する出荷量などを厳格に管理して、不正な表示などに目を光らせています。
このため、UMFマークは高い品質の保証があるので安心して購入できるブランドです。
MGS
MGS(Molan Gold Standard)は2010年に作られた比較的新しいニュージーランド政府認可規格です。
この規格は、もともとUMF規格を作ったピーター・モラン博士がUMFを脱退して新たに創設したもので、マヌカハニーだけが持つ抗菌作用をより正確に測定します。
MGSの数値は、UMFと同様に消毒用フェノールの濃度と同等の抗菌作用を表しています。
MGO (MG)
2008年にドイツのトーマス・ヘンレ教授によって、抗菌作用をもたらすUMFの成分がメチルグリオキサール(MGO)だと確認されました。
これにより、マヌカハニーのメチルグリオキサール(MGO)の含有量を測定することにより、より明確に活性度を示せるようになりました。
例えば、MGO100のマヌカハニーには100mg/1kgのメチルグリオキサールを含まれており、1kgあたり何mgのメチルグリオキサールが含まれているかを示しています。
NPA
NPA(Non-Peroxide Activity)は、過酸化水素以外の効果のことで、UMFと同様に過酸化水素を取り除いて抗菌活性力の検査をします。
NPAはUMFと同じ検査を行い、抗菌効果も消毒用フェノールの濃度で表されているので、UMFマークと同等ということになります。
UMFはUMF協会の認定を受けたものだけが表示できますが、NPAは認定されなくても抗菌効果を表示することができます。
UMF協会にロイヤリティー等の費用を支払う必要がないので、その分UMFよりも安い価格で販売することができます。
しかし、UMF協会のように監視は行っていないので、メーカーの表示を信じるしか方法はありません。
TA
TA(Total Activity)は、UMFと同じように抗菌効果を消毒用フェノールの濃度で表したものです。
しかし、UMFが酸化水素を取り除いた後の抗菌効果であるのに対して、TAはマヌカハニー全体の殺菌・抗菌効果を測定したもので、メチルグリオキサール以外の抗菌成分である過酸化水素などの効果も含んでいます。
ですから、同じ蜂蜜を検査してもTAはUMFよりも大きな数値(効果の高い)となる可能性があります。
ニュージーランド第一次産業省の法改正により、MG表記が公式基準となったことにより、NPAやTAなどのアクティブ表記からMG表記に変わってきています。
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