マヌカハニーとは? マオリ族が古くから薬用としていたマヌカ

マヌカハニー

マヌカの花

マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカという木の花の蜜を蜜源としている蜂蜜のことで、マヌカハニー特有の抗菌成分が含まれており、ピロリ菌の駆除や強い抗菌作用を持っていることが医学的に認められています。

マヌカとは、マオリ語で「復活の木」、「癒しの木」を意味しています。

マヌカはフトモモ科の低木で、ニュージーランドの先住民族であるマオリ族は、古くからこの木の樹液や葉を薬用として利用していました。

マヌカの樹液は外用薬として用いたり、マヌカの葉は薬用として昔からお茶のように飲んでいたことが知られています。

マヌカの樹液は咳止めや火傷などの傷口に、マヌカの葉は解熱、風邪の諸症状などに効用があるようです。

また、マヌカの木はスモークチップとして利用されることでも有名です。

さらに、マヌカオイルにも様々な効果があります。

ストレスの緩和や精神安定にも効果的ですが、強い鎮痛作用は筋肉痛や間接痛に、高い抗菌作用は様々な皮膚のトラブルに大きな効果があります。

マヌカハニー独特の成分とその効力

蜂蜜には抗菌作用があり、古くから火傷や怪我の治療に使われてきました。

その抗菌作用は、高い糖度(浸透圧)や過酸化水素(酸化力)、また酸性度によるものですが、マヌカハニーには他の蜂蜜にはほとんど含まれていない独特の成分があります。

この特殊な成分は、ユニーク・マヌカ・ファクター(UMF)と呼ばれています。

ニュージーランド国立ワイカト大学のピーター・モラン教授は、マヌカハニーの抗菌作用の効力を査定するためのテスト方法とUMFという等級を考案しました。

蜂蜜の抗菌効果と消毒用フェノールとの比較により、その蜂蜜を「UMF10」「UMF15」といった等級に分け、その数値で抗菌力を表しました。

「UMF5」のマヌカハニーであれば5%フェノール溶液の抗菌効果に相当し、「UMF10」のマヌカハニーであれば10%フェノール溶液と同程度の抗菌効果を持っています。

消毒用フェノールの濃度は、一般的に皮膚等の消毒で1.5~2%、医療用具等で2~5%の濃度で用いられます。

2008年にドイツのトーマス・ヘンレ教授によって、抗菌作用をもたらすUMFの成分がメチルグリオキサール(MGO)だと確認されました。

これにより、メチルグリオキサール(MGO)の含有量を測定することにより、より明確にマヌカハニーの活性度を示せるようになりました。

例えば「MGO100+」のマヌカハニーには100mg/1kgのメチルグリオキサールを含んでいて、1kgあたり何mgのメチルグリオキサールが含まれているかを示しています。

このようにUMFが含まれるマヌカハニーはアクティブ・マヌカハニーと呼ばれ、その活性度は数値で示されるようになっています。

そして活性度の高いマヌカハニーは、医療用としても使用されています。

 

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