マヌカハニーには非常に優れた抗菌・殺菌作用があり、ピロリ菌や大腸菌など様々な細菌に対して効力があることが証明されています。蜂蜜には抗菌、抗炎症作用があり、古くから多くの国で民間療法として火傷や創傷などに使われてきました。
その抗菌作用は、高い糖度(浸透圧)や過酸化水素(酸化力)、酸性度によるものですが、蜂蜜を薄めると浸透圧や酸性度による抗菌作用は低下し、また過酸化水素は光や熱に対して不安定で、体内の組織中に存在するカタラーゼ酵素によって分解されてしまいます。
しかし、マヌカハニーにはカタラーゼ酵素によって分解されない抗菌成分が含まれており、この特有の成分がメチルグリオキサールです。
メチルグリオキサール
メチルグリオキサールは体内でも生成され、細胞に対しての毒性や糖尿病の進行に作用するといった報告があります。
しかし、メチルグリオキサールは細胞の生育を阻害するので強い抗菌活性を持っており、創傷に使用すると雑菌の繁殖を抑え、食品として摂取すると口腔や胃腸の病原菌を殺菌することができるのです。
食品として摂取されるメチルグリオキサールは消化管から吸収されないという報告もあるようです。
メチルグリオキサールは多くの食品に微量ながら含まれていますが、特にマヌカハニーには豊富に含まれています。
マヌカハニーにメチルグリオキサールが豊富に含まれるのは、マヌカの花の蜜にメチルグリオキサールの前駆物質であるジヒドロキシアセトンという物質が含まれているからです。
マヌカの花の蜜にはメチルグリオキサールはごく僅かですが、これがミツバチの巣の中で37~39℃に加温されるとジヒドロキシアセトンがメチルグリオキサールに変化していきます。
このためマヌカハニーはメチルグリオキサールという特殊な成分を豊富に含み、非常に強い抗菌作用を示すのです。
しかし、全てのマヌカハニーにメチルグリオキサールが豊富に含まれているわけではなく、収穫された場所など諸条件でメチルグリオキサールの含有量は様々となります。
マヌカハニーの効果を期待するには、抗菌活性のある程度高いものを選ぶ必要があります。
シリング酸メチル
マヌカハニーの特異な点として、シリング酸メチルという成分も含んでいることです。このシリング酸メチルは、活性酸素を除去する抗酸化作用が強力であることが知られています。
マヌカハニーによる抗酸化作用や抗炎症作用は、このシリング酸メチルが関与していると考えられています。
このようにマヌカハニーには、メチルグリオキサールによる高い抗菌作用とシリング酸メチルによる高い抗酸化作用は、健康面での様々なトラブルに効果があります。
コメント